人気ブログランキング | 話題のタグを見る

NHK杯感想・男子

懸賞 2010年 10月 25日 懸賞

S席に座った土曜日は、周囲には演技1つごとに熱心にメモを取るマニアの方が目立ちました。詳しい分析などはそのようなブログにお任せするとして、記憶が薄れないうちに、個人的ないい加減な感想を。

大ちゃんのショートのラテンメロディは会場もすごい盛り上がり。
でも正直に言うと、個人的にはアボットのタンゴは、美しい滑りに息を呑むほどで、見入ってしまいました。アントニオ・ナハロの振り付けはさすがとしか言えません。全体的な出来としては、大ちゃんよりも上に来ると思ったら、点が伸びずびっくり。後からシットスピンの姿勢の問題でノーカウントになったと聞きました。原点じゃなくてノーカンとは、厳しいですね。
とはいえ、フリーでは4回転もしっかり決めた大ちゃんの優勝は文句なしです。アボットのLa Vita e' Bellaも良かった。アボットはアメリカーンというよりも、欧州のかほりがそこはかとなく漂う雰囲気ですね。普段はアメリカーンな若者なんだけど。

アモディオは踊りを前面に押し出したプロで、技術も高いし、特にフリーのマイケルメドレーはすごい盛り上がりだったけど、あれでいいのか?という気もしなくもありません。でもエキシ張りの盛り上がりっぷりの中、きちんと必要要素を入れて点を稼いでくるプログラムを作るモロゾフは恐るべし、と言うべきなのか。

羽生結弦の演技はジュニアから上がったばかりとは思えない優雅さと技術力の高さ。フリーでの4回転も危なげなくばっちり跳ぶし、後半3A+3Tのコンビネーションジャンプは高いし跳躍距離は長いしでビックリです。ジョニープロデュースの衣装もよく似合う優雅な雰囲気。最後の方にスタミナが残せたら、もっともっと良くなるでしょう。

ショートで豪快な4T+3T、フリーでも4Tを決めた無良も偉かった。至上主義ではないと私ですが、やっぱり男子の醍醐味は4回転にあり!と思いました。

昨季を最後に引退か、という噂もあったケヴィン・ファン・デル・ペーレン、ショートは残念な出来でがっかりしていましたが、フリーでは4T、3A、そして3連続3回転の3F+3T+3Tを豪快に決めて、本人も大感激のガッツポーズ。早めの滑走順だったのに、よくわかっているマニアなお客さんたちのスタオベで大いに盛り上がりました。

エイドリアン・シュルタイスはパンクスタイルから金髪を撫で付けたら、正統派の金髪美男子になっていましたが、やっぱり不思議プログラム。フリーの『ロミオとジュリエット』もカクカクプルプルゆら~り、ナゾの手のフリなど、独特の動きは健在で、相変わらずの独自の世界でした。結果は残念でしたが、今季も目が離せない選手です。

by ciao_firenze | 2010-10-25 14:01 | フィギュアスケート

<< NHK杯感想・アイスダンス   NHK杯結果 >>