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『銀河英雄伝説 3 千億の星、千億の光』

懸賞 2009年 06月 20日 懸賞

『銀河英雄伝説 3 千億の星、千億の光』_f0179663_10563931.jpg正伝1巻開始の2年前のお話。弱冠18歳にして准将になったラインハルトだが、直接の上官グリンメルスハウゼン中将は76歳。ヴァンフリート星域の会戦では、お荷物扱いされたグリンメルスハウゼン艦隊は、衛星4-2での待機を命ぜられる。
一方、ヴァンフリート4-2で、ローゼンリッター副隊長シェーンコップは、かつての上司であり、帝国軍に逆亡命したリューネブルクを敵の陸戦隊の中に見つける。
ラインハルトもリューネブルクの身辺に不穏なものを感じ、キルヒアイスと共に警戒する。
そうこうするうちに、ヴァンフリート4-2において両軍の間で激しい白兵戦が開始され、やがて事態は、第6次イゼルローン攻防戦へとなだれ込んでいく。

上官グリンメルスハウゼンのことを老廃物と断じ、ひたすら生意気なラインハルト。キルヒアイスのことを唯一の友人だと思っているけど、どう考えてもどこまで読んでも友人同士というよりも主従関係にしか見えないですね。
一方、老耄の人と思われていたグリンメルスハウゼン中将は、実は人物洞察力にすぐれ、さらには宮廷内外のスキャンダルなどにも通じていたという設定は、いかに天才ラインハルトといえども人生経験が浅く、人間として青臭い、とうまく対比されていました。

シェーンコップとキルヒアイスの偶然の邂逅、やがてラインハルトの幕僚に入ることになるケスラーやヴィッテンフェルトたちも登場し、正伝の世界に厚みを与えています。
まだ全く登場してこない未来の幕僚たちとの出会いも、外伝の続きに出てくるのかな、と楽しみです。
というわけで、またまた正伝の冒頭部分を読み直してしまうという、無限ループに陥るのでした。

ところで、ファミリー劇場のアニメシリーズもいよいよ終盤に向かっているのだけど、せっかだから外伝も放送してくれるとうれしいなぁ。

by ciao_firenze | 2009-06-20 11:36 |

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