カテゴリ:イタリア( 3 )

懸賞 懸賞

映画『ローマ法王の休日』

懸賞 2012年 08月 02日 懸賞

ナンニ・モレッティ監督作品『ローマ法王の休日』(原題Habemus Papam)を見てきました。今年のゴールデンウィークに開催されたイタリア映画祭で1度だけ先行上映されたのですが、満席で入れず、この夏の全国ロードショーを危うく忘れるところでした。

ローマ法王が死去し、次期法王を決めるため、コンクラーヴェが開催される。枢機卿たちによる選挙で三分の二以上の票を集めた者が、次期法王に選出される。
世界中から信徒たちが集まり、マスコミも注目する中、外界との通信を一切シャットアウトされたヴァチカンのシスティーナ礼拝堂。各枢機卿たちは「どうか自分が選ばれませんように」と心の中で必死に神に祈っていた。
何度かの投票の後、選ばれたのは誰も予想しなかったメルヴィル枢機卿。
新法王の最初の仕事は、サン・ピエトロ大聖堂のバルコニーに立って、広場に集まった大群衆、そして世界中のカトリック教徒に向けた法王就任演説。
ところが、登場の直前、あまりの重責に堪えかねたメルヴィルは、「自分にはできない!」と叫んでその場を逃げ出してしまう。
ヴァチカン当局は、枢機卿たちも含め、マスコミ、全世界に新法王失踪の事実を隠して奔走する。
一方、ローマの街に飛び出したメルヴィルは、自分の正体を隠したまま、セラピストの元を訪れたり、劇団員と出会ったりして、自分を見つめ直す。
やがてヴァチカンに戻ったメルヴィルが出した結論は・・・。

ハリウッド映画だったら、枢機卿同士の権力闘争、ハゲタカのように真実を追い回そうとするマスコミ(アメリカ人記者とイタリア美女キャスターとかw)、ハラハラドキドキのどんでん返しでハッピーエンド、にしちゃうんでしょう。

しかし、さすがイタリア映画。シニカルです。
緊急事態なのにヴァチカン内でバレーボール大会に興じる枢機卿たち、新法王の影武者になるスイス衛兵、ちょっと危ないチェーホフ劇団員、そしてモレッティ監督自らが演じる無神論者のセラピストなどの登場人物たちが印象的です。

そして何よりも主人公のメルヴィル。
自分が進むべき道に迷ったとき、世俗の者ならともかく、神に仕える枢機卿ともなれば、神に「道をお示しください」と祈るだろう、というのが大方の予想でしょう。
しかし、彼はそのようにはしません。あまりに大きなプレッシャーに対して取り乱したとき、「助けて、マンマ」と叫んでいるのです(笑)。
彼はローマの街でいろいろな人と出会いますが、そうかといって、自分の心を開いて話す相手に会えたわけでもありません。

また、劇中劇のチェーホフの「かもめ」の台詞は、人生で自分が夢見たことを実現できなかったフレーズばかりが出てきます。
このあたりは暗示的でちょっと難解ですが、演劇や文学が「芸術」として高い地位にあるイタリア(ヨーロッパ)ならではの演出でしょう。

ところでサン・ピエトロ大聖堂も広場も、当然実物を使ったのかと思いきや、すべてローマのチネチッタのオープンセットだったとは、びっくりです。まるで本物そのものだったので、作り物だとは全く気がつきませんでした。しかも、非常に良くできていたのに、他のドラマなどで使われたくないから、と、この映画の撮影が終わったら壊してしまったとか。

原題のHabemus Papam(「法王選出」)は新法王が決まったときの決まり文句。『ローマ法王の休日』というお気楽な邦題はちょっと喜劇性ばかりが強調されすぎの感じ。
いずれにしても、サン・ピエトロ広場やローマの街、テレビ報道、新聞の見出しなどなど、ローマがすっかり懐かしくなった映画でした。
[PR]

by ciao_firenze | 2012-08-02 22:38 | イタリア

アブルッツォ地震・その2

懸賞 2009年 04月 08日 懸賞

ベルルスコーニ首相は、イタリア国内の救援で対応するとのことで、海外からの救援隊の申し出を感謝しつつも断ったとのことですが、残念ながら時間が経つごとに被害は拡大しています。
個人的なイタリアの友人たちには、たまたまこの地方には関係者がいなかったのですが、在日イタリア大使館で安否確認の方法や、義捐金のお知らせが掲載されています。お金は今後復興資金など何にでも使えるだろうし、ここが一番窓口として明確かなと思ったので、私も本当に微々たる金額ながら送金しました。

ところで、A.C.MilanとF.C.Barcelonaとの間で、被災者支援のための慈善親善試合の企画が持ち上がっているようです。

新聞報道以外に、RAIで最新ニュース映像が見られます。
[PR]

by ciao_firenze | 2009-04-08 17:50 | イタリア

アブルッツォ州大地震

懸賞 2009年 04月 07日 懸賞

すでにニュースなどでも報道されていますが、4/6未明にイタリア中部アブルッツォ州ラークィラ中心に発生した地震が、大きな被害をもたらしています。
現時点で死者179名、17,000名が家を失ったとのことですが、被害は残念ながら時間とともにさらに拡大していく模様です。
日本同様イタリアも火山の多い地震国ですが、中世以来の古い石造りの建物が多いので、大きな地震が発生すると被害も大きくなってしまうというのを痛感しました。

最新情報はCorriere della SeraLa Repubblicaなどで得られます。
[PR]

by ciao_firenze | 2009-04-07 15:33 | イタリア