カテゴリ:イタリア美術・歴史( 14 )

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カポディモンテ美術館展

懸賞 2010年 07月 14日 懸賞

上野の国立西洋美術館で開催中のカポディモンテ美術館展に行ってきました。同行者は3年前に実際にナポリのカポディモンテ美術館に行ってきた母。

「ルネサンスからバロックまで」という副題どおり、目玉は以下の3点。
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パルミジャニーノ「貴婦人の肖像(アンテア)」

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ティッツィアーノ「マグダラのマリア」

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エル・グレコ「燃え木でロウソクをともす少年」

カラヴァッジョやラファエロは来ていなかったけど、この3作品が展示されているだけでもかなりなものです。

他には、マンテーニャの「ルドヴィコ・ゴンザーガの肖像」、コレッジョの「聖アントニウス」、レーニの「アタランテとヒッポメネス」など。
中でも17世紀初頭、当時では珍しかった女流画家アルテミジア・ジェンティレスキの「ユディトとホロフェルネス」、美しいユディトがホロフェルネスの首を切る場面が、非常に生々しく、衝撃的な作品でした。

さらにファルネーゼ家の家紋入りの食器や時計、小さなブロンズの工芸品、パルミジャニーノやティントレットなどのデッサン画など、細かいけれど貴重な作品が展示されていました。

今回もオーディオガイドを借りましたが、やっぱり正解。作品の横の小さなガイド看板だけだと、流し読みで頭に入ってこないのですが、音声ガイドだとタイミングよく重要な作品の大事なポイントをきちんとつかむことができます。

会場はそれほど混んでいなかったし、ナポリに行ってきた母の話なども聞きながら、じっくり鑑賞できました。本家カポティモンテ美術館は高台の広大なお屋敷で、建物自体は壮麗なのに、庭にはナポリ名物の野良犬(しかも大型猟犬の雑種)がたくさん走り回っているし、ちょうどナポリ市のゴミ問題の最中だったのもあり、静寂と喧騒、富と貧困が対照的で、内と外のギャップが激しい、まさに「混沌の街ナポリ」を思い出したそうです。

今回の展覧会の作品集も結構立派でしたが、私はお土産に買ってきてもらった本家のイタリア語版(パルミジャニーノの「貴婦人の肖像」が表紙)があるのでパス。珍しいことに、今回の展覧会の出品作品のモノクロ写真のみのイタリア語版700円もありました。
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by ciao_firenze | 2010-07-14 00:33 | イタリア美術・歴史

ボルゲーゼ美術館展

懸賞 2010年 03月 03日 懸賞

東京都美術館で開催中のボルゲーゼ美術館展に行ってきました。寒い平日の午後でしたが、結構混んでいました。メインの作品22点についてのオーディオガイドを借りて見学すると、とてもよくわかりました。

石鍋眞澄先生から事前にかなり詳しく聞いていたとおり、ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」とカラヴァッジョの「洗礼者ヨハネ」が一番の目玉作品でした。
その他、「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の胸像」(ベルニーニ作)、「魚に説教する聖アントニオ」(ヴェロネーゼ作)、「聖母子、洗礼者ヨハネと天使」(ボッティチェッリとその弟子)がみどころ。以上はいずれも本邦初公開の作品です。
ボルゲーゼコレクションの立役者であり、教皇パウルス5世の甥のシピオーネ・ボルゲーゼの胸像は、枢機卿の緋色のマントの胸ボタンが外れそうになっているところなど、芸が細かいのはさすがはベルニーニ。
また、聖書の有名な「放蕩息子」をテーマにしたものは、アントニオ・パルマとグエルチーノの2作品が来ていました。

今回特筆すべきことは、伊達政宗から、欧州各国との外交交渉をするために派遣された仙台藩の支倉常長の肖像画が特別展示されていたことです。
石鍋先生がここ数年研究対象とされていて、何度も写真では見せていただいていましたが、その作品をじかに見ることができたのはラッキーでした。

仙台から太平洋を横断し、アカプルコからメキシコ半島を抜けて大西洋を渡り、スペインではフェリペ2世を代父としてカトリックの洗礼を受け、ローマでは教皇パウルス5世に謁見し、ローマの名誉市民となった支倉。西欧各国では大歓迎を受けましたが、肝心な外交・通商交渉ははかどらず、帰国後は江戸幕府の下での禁教になり、目的は果たせずに終わったのでした。

ローマの中心部Piazza Borgheseにある巨大なお屋敷Palazzo Borgheseには、ボルゲーゼ家の子孫の公爵が現在も住んでいて、貴族の社交倶楽部として使われている大ホールに支倉の全身像が飾られているそうです。

想像よりも大きな絵だった支倉の全身像は、白地に緑や金糸、銀糸で草花や鹿、鷹などの動物を描いた派手な羽織袴の正装です。まさに「伊達者」といわれた伊達藩ならではの最先端のファッション。刀の柄には伊達家の家紋が入っています。でも顔つきはまごうことなき日本人。
今のボルゲーゼ美術館は、時の教皇パウルス5世の私的な迎賓館として使われていたので、支倉たちも招待されたはずですし、シピオーネ枢機卿とも会ったはず。
シピオーネやカラヴァッジョが生きていた時代のローマというと、全くの別世界のようですが、彼らにじかに会った日本人がいたということは、実に感慨深いものです。(現代のローマにも公爵がいて、貴族の社交倶楽部が存在しているということも驚きですが。)

ローマのボルゲーゼ美術館には今までに4回行きました。四半世紀前に訪ねた初回は全面改修中、2回目も2階の絵画館が改修中。結局全館見られたのは、1回目から15年後ぐらいのことでした。そして一番最近に行ったのは2006年の3月。母と亡くなった父と一緒でした。
ラファエロの「一角獣を抱く貴婦人」は、ボルゲーゼ美術館の前庭に面した明るい窓際に展示してあったっけ。その部屋にはラファエロの大作「キリストの十字架降下」もありました。
さすがに今回は出品されなかったベルニーニの「アポロンとダフネ」「プロセルピナの略奪」などの彫刻で埋め尽くされた1階。
今回来日した「洗礼者ヨハネ」だけでなく、「果物かごを持つ自画像」など、カラヴァッジョが好きだった父は大喜びでした。
見学が終わってからは、春の柔らかな日差しと優しい湿気に満ちた大気の中、広大なボルゲーゼ公園をぶらぶらと歩いてピンチョの丘からポポロ広場に下りたことを思い出します。その後、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会でカラヴァッジョの「聖ペテロの逆さ磔」と「聖パウロの改心」も見たのでした。

今回は、かなりの数の作品が日本に出展されたので、今現在本家ボルゲーゼ美術館は「ただいま出品中」とお留守になっている部分が多く、現地の関係者はあまりうれしくないとか。
でもやっぱり門外不出の名品の数々は、ボルゲーゼ美術館に行かないと見られません。
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by ciao_firenze | 2010-03-03 23:37 | イタリア美術・歴史

「イタリア美術への旅」

懸賞 2009年 10月 05日 懸賞

f0179663_17572576.jpg3年ほど前から参加している石鍋真澄先生(成城大学教授)の美術講座、今季は「イタリア美術への旅」というテーマです。
テキストは石鍋先生著の『ありがとうジョット』(吉川弘文館・歴史文化セレクション)です。これまでに各地で行われた先生の講演の中からいくつかの草稿を集めた本で、ジョット、マザッチョ、カラヴァッジョなど、イタリア美術のさまざまな側面を語ったものです。

最近の美術史では、図像解釈学(イコノロジー)という一つの流行があるそうです。つまり、複雑な概念や観念を駆使して絵画を「解釈」し「読む」学問です。
しかし、石鍋先生は、あくまでも「絵画は『読む』ものではなく、『見る』ものだ」という姿勢を取っておられ、おかげで私のような素人にもとてもわかりやすくストレートに作品の魅力を教えていただけます。

この『ありがとうジョット』は、先生の普段の語り口そのまま、豊富な図説と共に楽しめる本としてお薦めの一冊です。

追記:今週10/5~10/9までの20:00~20:55BS朝日「BBC地球伝説」は、「ルネサンスの真実」です。
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by ciao_firenze | 2009-10-05 18:16 | イタリア美術・歴史

トリノ・エジプト展

懸賞 2009年 09月 19日 懸賞

会期期限間近の東京都美術館のトリノ・エジプト展に行ってきました。
金曜日は会館時間が20時までに延長されており、しかも通常2人で3,000円のところが2,500円と割安。
横浜開港博の海のエジプト展と迷いましたが、トリノの方にF夫人と行きました。
Fご夫妻はエジプトにもいらしたことがあるので、レリーフの技術など、いろいろ教えていただけました。

初めて館外出品された「アメン神とツタンカーメン王の像」や大型彫像、ミイラ、彩色木棺、死者の書、パピルス文書、ステラ(石碑)など、日本初公開の品約120点がありました。

新王国時代と言っても紀元前1,550年~1,070年という気の遠くなるような遥か昔の時代のものがたくさん。その当時の職人のノミや斧、手箒などの日用品は、それほど大昔のものとは思えないほど、基本的に現代と形状は変わりません。誰かがそれらを毎日使っていたのかと思うと感無量でした。
また、いかにも古代エジプトらしい、大型彫像や彩色木棺などにも細かくヒエログリフが書かれており、誰かその文字を書いた人がいるという事実がとても大きいものに感じられました。

「イタリア美術」のカテゴリーに入れるのもなんですが、タイトルどおり、ご本家Museo Egizioはトリノにあります。
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by ciao_firenze | 2009-09-19 20:02 | イタリア美術・歴史

NHK BSハイビジョン特集 バチカンの至宝

懸賞 2009年 05月 03日 懸賞

20:35から、BSハイビジョンで放送された『バチカンの至宝』を見ました。
第一回は初期ルネサンス美術と古代芸術。
15世紀半ばの教皇ニコラウス5世の礼拝堂は初のテレビ放映だそうで、聖ラウレンティウスと聖ステファヌスの物語を描いたフラ・アンジェリコのフレスコ画をたっぷり見せてもらえました。
バチカン美術館の館長さんが言っていたとおり、静謐なベアト・アンジェリコの壁画は、ローマ(バチカン)の中にあってフィレンツェのサン・マルコ修道院にいるかのような気分になるものですね。
ここは普段は非公開のようですが、いつか見てみたいものです。

また、システィーナ礼拝堂では、通常はミケランジェロの壁画と天井画の紹介が中心ですが、シクストゥス4世によって招聘されたペルジーノやピントゥリッキオ、そしてボッティチェッリの壁画をゆっくり見られました。
ちょうど『春の戴冠』にも出てきたボッティチェッリの描いた「モーゼ伝」も出てきて感激。
今も手持ちのバチカン出版の『バチカン市国』(日本語訳は石鍋真澄先生)を引っ張り出してきて、数々の壁画の写真を見ているところです。
システィーナ礼拝堂の壁面中段のフレスコ画は、題材は旧約聖書やキリスト伝から採りながらも、そこに描かれた人々の服装や髪型は、まさに15世紀ルネサンス当時の風俗そのもの。
甘美でありながら憂愁の漂うサンドロ、穏やかでリアルなギルランダイオ、遠近法を見事に駆使したペルジーノなど、錚々たるマエストロたちの壁画はすばらしい。
ついついミケランジェロに気を取られてしまいますが、今度システィーナ礼拝堂に行った時には、ゆっくりと中段の壁画も見てこなければ、と思いました。

来週は16世紀教皇ユリウス2世の時代、ラファエロとミケランジェロの2大巨匠が中心です。
NHK BSオンライン
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by ciao_firenze | 2009-05-03 00:36 | イタリア美術・歴史

ラファエッロ「聖母の結婚」の修復完了

懸賞 2009年 03月 20日 懸賞

1504年、ラファエッロ21歳の時の作品「聖母の結婚」の修復が完了し、3/19からミラノのブレラ絵画館で一般公開が再開されました。
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これは修復前の写真だと思いますので、汚れや黒ずみを除去した後に蘇った鮮やかな色彩を見るには、是非現地へどうぞ。

円高、サーチャージ安の絶好の旅行チャンスなんだけど、こういう時に限って懐が・・・(T_T)
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by ciao_firenze | 2009-03-20 14:17 | イタリア美術・歴史

ローマの噴水

懸賞 2009年 02月 09日 懸賞

ローマは「噴水の都」と言ってもいいほど噴水がたくさんありますが、管理人のメインサイト『ROMAの休日』の「街の写真集」というコンテンツで取り上げているローマの噴水の写真が、
2/17(火)の19:00~21:00にテレビ東京で放送される『新説!?日本ミステリー』で使われます。

その中でも
①コロンナ広場の噴水
②蜂の噴水(Fontana delle Api)。
③バルベリーニ広場にあるトリトーネの泉(Fontana del Tritone)
④共和国広場にあるナイアーディの噴水(Fontana delle Naiadi)
の4つが登場するようです。

この番組、いろいろなコーナーに分かれているそうですが、蘇我氏のコーナーで使われるとのこと。ローマの噴水と蘇我氏、一体どういう関係があるんだろう?
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by ciao_firenze | 2009-02-09 19:56 | イタリア美術・歴史

Giro d'Italia 2009

懸賞 2008年 12月 14日 懸賞

イタリア一周自転車レース、ジロ・ディ・イタリアは、2009年の来年100周年記念大会となります。そのコース全容が、昨日ヴェネツィアのフェニーチェ劇場で大々的に発表されました。
コースは毎年変わり、来年は5/9~5/31まで3週間かけてイタリアを一周する過酷なレースです。
詳細は拙自転車ブログLo Spezzinoをご覧いただくとして、来年はヴェネツィアの外島リド島からスタートし、ゴールはローマ。
スポーツ競技としての自転車レースのルールはよくわからなくても、アルプスの山岳、風光明媚な海岸線、豊穣な平原、中世の町などなど、イタリアのきれいな風景を毎晩見られるので、イタリア好きの人には是非お薦め。
とはいえ、やっぱり一番燃えるのは最終日のローマのコース図。
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フォロ・ロマーノ横のフォーリ・インペリアーリ通りからスタートし、20 セッテンブレ通り、ピア門を抜け、ボルゲーゼ公園をかすってバブイーノ通りからポポロ広場へ。テヴェレ川を渡ってコーラ・ディ・リエンツォ通りからサン・ピエトロの横を通り、カステロ・サン・タンジェロを見ながらまたポポロ広場へ戻り、コルソ通りをヴェネツィア広場に向かって駆け抜ける。マルチェッロ劇場、チルコ・マッシモ横を抜け、コロッセオを回りながら、フォーリ・インペリアーリ通りに戻ってゴール!
ああ、なんとステキなコース!どこを切っても絵になる。

そういえばいつの間にかGoogle Mapでローマもストリート・ビューができるようになっているのに気づき、ちょうど昨日、コルソ通りからヴェネツィア広場へ抜け、フォーリ・インペリアーリ通りを地図散歩していたところで、ローマにすごく行きたくなっていたのです。
5/31(日)にローマにいられたら、どんなに幸せだろう。
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by ciao_firenze | 2008-12-14 22:46 | イタリア美術・歴史

日本聖殉教者教会@チヴィタヴェッキア

懸賞 2008年 12月 05日 懸賞

ローマから北西へ70km、ジェノヴァへ向かう古代ローマ時代からのアウレリア街道を行くと、チヴィタヴェッキアという小さな町に着きます。ここは、サルデーニャ島へのフェリーや、地中海を就航するクルーズ船の発着する港町。
本宅ローマの休日でご紹介している日本聖殉教者教会が、テレビ東京の地球街道という番組で、明日12/6に紹介されます。

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2006年3月24日管理人撮影

長谷川路可による、この和服の聖母子像や、秀吉の時代に長崎で処刑された26人の聖殉教者のフレスコ画も、ちらっとかもしれませんが紹介される模様です。
放映予定は以下のとおりです。

テレビ東京 12月6日(土) 夜10:45~11:10
BSジャパン 12月11日(木) 夜10:30~10:55
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by ciao_firenze | 2008-12-05 15:08 | イタリア美術・歴史

『ルネサンス美術館』(小学館)

懸賞 2008年 10月 31日 懸賞

f0179663_1852411.jpg石鍋真澄先生監修の小学館の『ルネサンス美術館』を購入しました。先生の紹介ということで、小学館から直接自宅に宅急便で届きました。

ルネサンスの代表作を一冊にまとめ、修復後のオリジナルに近い図版ばかりの美術書は、今までにないものだそうです。
巻末には年表、地図、美術家のプロフィールなどが一目瞭然で、理解がさらに深まります。

日本の印刷技術や紙質のレベルの高さは、今の時点ではおそらく世界で一番だろう、とは先生の談。これだけ本格的なの美術本はそうそう簡単に出版されるものではないとのことですので、ルネサンス愛好家の方は、是非。

2009年4月までは特別記念価格で販売中です。
とはいえお高いものですから、各書店に置いてある現物見本や、小学館の専用サイトをご覧ください。
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by ciao_firenze | 2008-10-31 19:00 | イタリア美術・歴史