お知らせ

懸賞 2012年 12月 27日 懸賞

2012年9月から、活動場所を主にFacebookに移しました。

恐れ入りますが、私の本名をご存じの方は、検索して友達申請してください。
本名を忘れた、あるいは知らないけど友達になりたい、という奇特な方がいらっしゃるならば、
ciao_firenze@excite.co.jp
にメールをください。

よろしくお願いいたします。
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# by ciao_firenze | 2012-12-27 01:05

『カスティリオーネの庭』

懸賞 2012年 09月 01日 懸賞

f0179663_211198.jpg中野美代子の『カスティリオーネの庭』を読みました。

清朝最盛期、18世紀をほぼすべてに渡って広大な領地を支配した乾隆帝に仕えたイタリア人のジュゼッペ・カスティリオーネ。本来はイエズス会士としてカトリックの布教のためにはるばる中国にやってきた宣教師でしたが、実際は宮廷画家の仕事をしていました。中国国内での布教を禁止された他のイエズス会士たちも、噴水、庭園、時計、建築などの西洋の文物・技術を伝えました。

朗世寧という中国名で、乾隆帝やその皇妃、子供たちの肖像画をたくさん描いたカスティリオーネですが、「皇帝の顔に影を描いてはならない」と言われたため、皇帝や皇妃たちは常に真っ正面を向き、のっぺりした表情のない顔立ちです。皇帝が騎乗している馬が、西洋画そのものの技法であることと比べても、その違いは明らかです。

他の西洋人イエズス会士たちと建てた西洋建築も、ローマのカピトリーノ宮殿やスペイン階段で有名なトリニダ・ディ・モンテ教会そっくりなのに、当然ながら教会ではないので十字架や鐘楼は載せることはできず、中国宮殿式の屋根瓦を乗せなければならない、などなど、「中華(=世界の中心)帝国」を支配する偉大な皇帝との目に見えない軋轢を、ミステリー仕立てのストーリーと絡めて描いています。
ちなみにカスティリオーネたちの苦心の作である西洋庭園の円明園は、残念なことにアヘン戦争の時に西洋列強に徹底的に破壊されてしまいました。

ローマのジェズ教会、サンティニャーツィオ教会、トリニタ・ディ・モンテ教会、ローマ郊外のティボリのエステ荘やハドリアヌス帝の別荘などなど、ローマ好きの私にはおなじみの場所や建築物が出てくるので、円明園の様子が容易に目に浮かびます。

ただ、晩年のカスティリオーネがシナに渡ってきて乾隆帝に仕えるようになった昔を振り返っているという設定なのですが、彼の作品や西洋楼の詳細な説明が間に入ってきて、時系列がはっきりしなくてなんとも読みにくかったです。
ミステリーも伏線なのか主題なのか、その位置が曖昧で、中途半端な印象。

ところでこのカスティリオーネは、浅田次郎の『蒼穹の昴』とその続編『中原の虹』にも非常に重要な役どころとして出てきました。乾隆帝は大皇帝ならではの寛容さを備えた人物として、カスティリオーネも彼に心酔している人物として描かれていました。
でも実際は清朝という専制国家の大皇帝なのだから、浅田氏のキャラ設定は良い人過ぎだったという気もしなくもありません。

そして浅田氏のお話では、満州の清朝の皇族の墳墓で乾隆帝の命令どおりに亡くなったはずのカスティリオーネですが、この本では北京の屋敷で静かに亡くなったとのこと。
まぁ、どっちも小説ですからね。
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# by ciao_firenze | 2012-09-01 21:19 |

お知らせ

懸賞 2012年 08月 07日 懸賞

連日の暑さにかまけてさぼっていたクロアチア旅行記ですが、ぼちぼち再開しています。
手始めに世界遺産の町スプリットを更新しました。
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# by ciao_firenze | 2012-08-07 12:53 | 旅行

映画『ローマ法王の休日』

懸賞 2012年 08月 02日 懸賞

ナンニ・モレッティ監督作品『ローマ法王の休日』(原題Habemus Papam)を見てきました。今年のゴールデンウィークに開催されたイタリア映画祭で1度だけ先行上映されたのですが、満席で入れず、この夏の全国ロードショーを危うく忘れるところでした。

ローマ法王が死去し、次期法王を決めるため、コンクラーヴェが開催される。枢機卿たちによる選挙で三分の二以上の票を集めた者が、次期法王に選出される。
世界中から信徒たちが集まり、マスコミも注目する中、外界との通信を一切シャットアウトされたヴァチカンのシスティーナ礼拝堂。各枢機卿たちは「どうか自分が選ばれませんように」と心の中で必死に神に祈っていた。
何度かの投票の後、選ばれたのは誰も予想しなかったメルヴィル枢機卿。
新法王の最初の仕事は、サン・ピエトロ大聖堂のバルコニーに立って、広場に集まった大群衆、そして世界中のカトリック教徒に向けた法王就任演説。
ところが、登場の直前、あまりの重責に堪えかねたメルヴィルは、「自分にはできない!」と叫んでその場を逃げ出してしまう。
ヴァチカン当局は、枢機卿たちも含め、マスコミ、全世界に新法王失踪の事実を隠して奔走する。
一方、ローマの街に飛び出したメルヴィルは、自分の正体を隠したまま、セラピストの元を訪れたり、劇団員と出会ったりして、自分を見つめ直す。
やがてヴァチカンに戻ったメルヴィルが出した結論は・・・。

ハリウッド映画だったら、枢機卿同士の権力闘争、ハゲタカのように真実を追い回そうとするマスコミ(アメリカ人記者とイタリア美女キャスターとかw)、ハラハラドキドキのどんでん返しでハッピーエンド、にしちゃうんでしょう。

しかし、さすがイタリア映画。シニカルです。
緊急事態なのにヴァチカン内でバレーボール大会に興じる枢機卿たち、新法王の影武者になるスイス衛兵、ちょっと危ないチェーホフ劇団員、そしてモレッティ監督自らが演じる無神論者のセラピストなどの登場人物たちが印象的です。

そして何よりも主人公のメルヴィル。
自分が進むべき道に迷ったとき、世俗の者ならともかく、神に仕える枢機卿ともなれば、神に「道をお示しください」と祈るだろう、というのが大方の予想でしょう。
しかし、彼はそのようにはしません。あまりに大きなプレッシャーに対して取り乱したとき、「助けて、マンマ」と叫んでいるのです(笑)。
彼はローマの街でいろいろな人と出会いますが、そうかといって、自分の心を開いて話す相手に会えたわけでもありません。

また、劇中劇のチェーホフの「かもめ」の台詞は、人生で自分が夢見たことを実現できなかったフレーズばかりが出てきます。
このあたりは暗示的でちょっと難解ですが、演劇や文学が「芸術」として高い地位にあるイタリア(ヨーロッパ)ならではの演出でしょう。

ところでサン・ピエトロ大聖堂も広場も、当然実物を使ったのかと思いきや、すべてローマのチネチッタのオープンセットだったとは、びっくりです。まるで本物そのものだったので、作り物だとは全く気がつきませんでした。しかも、非常に良くできていたのに、他のドラマなどで使われたくないから、と、この映画の撮影が終わったら壊してしまったとか。

原題のHabemus Papam(「法王選出」)は新法王が決まったときの決まり文句。『ローマ法王の休日』というお気楽な邦題はちょっと喜劇性ばかりが強調されすぎの感じ。
いずれにしても、サン・ピエトロ広場やローマの街、テレビ報道、新聞の見出しなどなど、ローマがすっかり懐かしくなった映画でした。
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# by ciao_firenze | 2012-08-02 22:38 | イタリア

Inaghi、現役引退、MilanのU-16チームの監督へ

懸賞 2012年 07月 25日 懸賞

去就が注目されていたFilippo Inzaghiは、7/24にMilanのクラブ本部で記者会見を開き、現役を引退し、MilanのU-16チームの監督として2年間の契約を結んだことを発表しました。
以下、7/25付けLa Gazzetta dello SportのVincenzo D'Angelo記者による記事の翻訳です。


感動と憂愁。Pippo Inzaghiは現役生活に別れを告げたが、Milanとの決別ではなく、むしろそこから新たなプロフェッショナルとしての人生を始める。昨日7/24から2014年までの契約で、MilanのU-16チームの監督となったのだ。

「幸せだよ。昨日まで自分がやってきたことは大好きだし、新たな冒険が始まるんだ。現役選手としてのオファーをしてくれた数々のクラブチームには感謝しているけど、Milanとの絆は持ち続けるべきだと思ったし、ここから僕の人生の新たな章が始まる」

16時28分にInzaghiはTurati通りのAC Milanの本部に現れた。白いシャツにジーンズ姿、サングラスは憂いを秘めた瞳を隠していた。そしてこれまでのこととこれからのことについての思いを語った。
「かつてはMilanでチャンピオンズリーグ優勝を夢見ていた。いまはAncelottiのようにMilanの監督としてCLで優勝することが夢だ。彼は僕のモデルとなるだろう」

San Siroでの最後の試合Novara戦に思いをはせると、瞳は再び輝いた。
「もし僕がシナリオを書くのなら、まさにこんな試合になるだろうね。ファンの目の前で現役最後のゴールを決める、という。現役生活でたくさん勝ってきたから、39歳近くになってまでもう骨を折る必要はなかったね。運命は僕にたくさんのものを与えてくれた。これ以上望むことはできない。
これは冷静に頭で考えた結論なんだけど、心で決めようとしたら、60歳になってもまだ引退したくなかっただろうね」


彼の公式Facebookでは503,000人のファンが、この新たな人生を応援している。
「若い子たちに教えることが僕の性格的には合っている。弟のSimoneはLazioのU-16チームでうまくやっている。彼らとリーグ優勝をかけたプレイオフで当たれたら最高だね」

これが監督という新たな冒険での最初の目標だ。
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# by ciao_firenze | 2012-07-25 15:52 | サッカー